にるえもんポケ日記

にるえものポケモン構築記事

【問題】トリックルームを理解するための1問

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こんにちは、にるえもです。

 

さっそくですが、以下の問題について考えてみてください。

 

 

◼︎問題

トリックルームターンの残りが2ターンのとき、鉄壁を3回積んだ状態のドータクンガブリアス対面で選択すべき技は次のうちどれか。

①ジャイロボール

②ボディプレス

③鉄壁

トリックルーム

ただし、前提条件は以下とする。

 

 

◼︎前提条件

・ランクマッチのシングルバトル。

・こちらの手持ちはドータクンのみ。

・相手の手持ちはガブリアスとハバタクカミのみ。

・上記3体はHP満タン。

ガブリアスは逆鱗継続状態ではない。

・テラスはお互いに他のポケモンに切っており、使用不可。

 

ドータクンの型

呑気H252A4B252@たべのこし 浮遊

ジャイロボール・ボディプレス・鉄壁・トリックルーム

 

ガブリアスの型

陽気A252B4S252@きあいのタスキ

逆鱗・地震・岩石封じ・ステルスロック

 

ハバタクカミの型

臆病H4C252S252@こだわりメガネ

ムーンフォースシャドーボール・パワージェム・滅びの歌

 

※実際にここまで型が判明している訳ではなくても、ドータクンとハバタクカミは互いに確定1発の打点があること、ガブリアスドータクンに打点がなく、タスキ持ちである可能性が否めないこと(ステロを見た等)が分かっている状況であるという認識で十分です。

 

◼︎主要なダメージ計算

ドータクンガブリアス

ジャイロボール…確定3発(67〜81ダメージ)

ボディプレス(鉄壁3積み)…確定1発

 

ドータクン→ハバタクカミ

ジャイロボール…確定1発

 

ガブリアスドータクン

逆鱗…乱数16発(9〜11ダメージ)

 

・ハバタクカミ→ドータクン

シャドーボール…確定1発

 

 

 

さて、答えは①〜④のどれでしょうか⁇

 

 

ここからは、状況整理→解答→解説 の順で進めていきます。

 

 

◼︎状況整理

大事なのは、トリルターンが切れた状態でハバタクカミとの対面を作られると負けであるということです。

択や運に左右されず、確実に上記の状況を作らせないためにはどのようにすれば良いでしょうか。

 

 

トリルが切れた盤面にハバタクカミを着地させないようにしながら、ガブリアス対面でトリルを再度展開する。これが最善手です。

 

そのためには、トリルの切れ目(トリル残り1ターンの行動時)に必ずジャイロボールを撃つ必要があり、尚且つガブリアスを絶対に落とさない状況を作る必要があるということです。

 

 

では、解答は①〜④のどれになるのでしょうか。

 

 

◼︎解答

(問題)

トリックルームターンの残りが2ターンのとき、鉄壁を3回積んだ状態のドータクンガブリアス対面で選択すべき技は次のうちどれか。

①ジャイロボール

②ボディプレス

③鉄壁

トリックルーム

 

 

この問題の解答は、③鉄壁 です。

鉄壁3積みしている状態なのに意味のない鉄壁を選択することに違和感を覚える方もおられるかもしれません。

なぜ鉄壁なのか、それぞれの技を選択した場合を見ていきながら解説します。

 

 

◼︎解説

①ジャイロボールを選択した場合

ハバタクカミ引き→ 勝ち

ガブリアス居座り→△ 急所に当ててしまった場合、2発で落としてしまい負ける可能性がある。また、2ターン目で鉄壁等を選択しガブリアスを落とさないようにしたタイミングでハバタクカミに引かれると負ける。

 

②ボディプレスを選択した場合

ハバタクカミ引き→ 引かれた後ジャイロで勝ち。ガブリアスに引かれても再度トリルが展開できるので勝ち。

ガブリアス居座り→△ 2ターン目でハバタクカミ引き読みジャイロを撃つか、ガブリアスを落とさないようにするかどうかの択になる。

 

③鉄壁を選択した場合

ハバタクカミ引き→ 引かれた後ジャイロで勝ち。その後ガブリアスに引かれても再度トリルが展開できるので勝ち。

ガブリアス居座り→ 2ターン目にジャイロを撃ち、その後トリルを再展開して勝ち。

 

トリックルームを選択した場合

ハバタクカミ引き→✖️ 負け

ガブリアス居座り→ トリルを再展開できるので勝ち。

 

ということで、今回のケースにおいて確実に勝てる選択肢は鉄壁でした。

 

 

◼︎今回伝えたかったこと – 展開維持について

シングルバトルにおいてトリックルームを扱う場合、トリルターンの切れ目(=トリル残り1ターンの行動時)を強く意識することが大切です。

トリルが切れたタイミングで作ってはいけない状況を考えながら盤面を回していくことで、自分に有利な展開の維持が可能になります。

よくある、トリルを張って高火力エースでドーン!バーン!ドカーン!と暴れるような使い方の場合、択を外してしまうと上手くいなされてトリルターンを枯らされて負けてしまう…ということも少なくはありません。

そもそも、このテラス環境においてエースが3ターン暴れるだけで勝てるならば苦労しません。

トリルを張ってエースを通す…というよりも、こちらの有利展開を維持して、後続に負荷を掛ける、または味方への負荷を減らすという考え方の方が、シングルバトルにおけるトリックルームを上手く扱えるのではないかと考えます。

 

トリル搭載のドータクンを使い続けて定着した一つの考え方ですが、どなたかの参考になれば嬉しく思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!